原画は全て海外発注のようだが、作画監督が3人ついていて、ある程度まで保てていた。描線の強弱がついていないカットこそ目立ったが、床から見上げる廊下など、パースがしっかり取れている。
フィールド発生描写もテンポ良く短縮され、脚本が横谷昌宏に変わったためかバトル演出も少しわかりやすくなった。
しかしまあ見所は何といっても、児童が家庭訪問を拒否してカードゲームで決着をつけようと提案したのに対し、「望むところだ!」と応じる教師だろう。そもそもの家庭訪問も私情にあふれているので、バランスが取れているとはいえるか。
別に批判したいわけでもなくて、バトルスピリッツが子供から大人まで大人気という世界観をよく現しているな、と思ったわけ。プロプレイヤーが出てきたりすれば面白い。
もう一つ、小学校のロッカーをあさるナゾオトナもさっぱり大人げないというか、不審人物でしかない描写で笑えた。直前に子供達の会話で「カード会社の人」という説が出てくるというメタな描写との対比がいい。