2週にわたる前後編。後編の演出に連名で善総一郎監督が入っているが、特別にいいと思えるところはなかったかな。絵コンテは前後編とも松園公が担当。
原作が足りなくなったためのアニメオリジナルだが、新しい秘密道具で贋作*1を作るのではなく、キャラクターを活かした連続活劇にしたてるのがリニューアル前と違うところ。
前編のくり返しギャグがしつこく、ドラえもんやドラミも間抜けさが誇張されていて好みではなかったが、後編に入って様々な伏線がまとまっていく所は良かった。
特に、ドラミが好きなメロンパンを、吸血鬼と化したロボットが嫌う理由が面白い。おそらく『ドラキュラ』で吸血鬼が「聖餅」を嫌う描写から想起されたのだろうが、そういった宗教的根拠とは無関係な真相が明かされる。ドラミがメロンパン好きなこと自体が前振りになっており、さらに真相判明で新たな危機が呼び込まれるのも悪くない展開だ。
全体的にバカ展開だったが、引っかかった描写のほとんどが最終的に解決したので、視聴後の印象はいい。
*1:否定的な意味ではない。