状況が切迫すればするほど、主人公が酷い目にあうほど、コメディ話は面白くなる。……なのだが、主人公に薄氷をふませるために、監視カメラがはりめぐらされた学園に目標人物がたいした変装もせず*1侵入してしまうという展開が御都合主義すぎて、乗り切れなかった。
最後まで見れば監視映像を消すことも簡単な状況となっているので、今後の物語展開に悪影響はないだろう。しかし初見では御都合主義ぶりを強く感じて、素直にコメディとして楽しめなかった。
もともと監視に常駐する人員が足りないのだから*2、それを活かして入りこめた経緯を説明する方法もあっただろうに。逆に説明しないなら、コメディ色よりサスペンス色を強くするとか。
生徒会長ミレイが一年すぎても学園に居残っている経緯なども今ごろ説明。けして遅い説明ではないが、一期のころは引っかかる描写があれば、その回の中で説明したり逃げをうったりしていた。
一期第23話を受けた前回の作戦、一期第6話を受けた今回の学園内追跡……意図的に対比しているのだろうが、経験を活かした対応を登場人物がせず、引き出しの少なさや自己模倣と感じられてしまうのもまずい。
作画は今のところ安定しているが、どうも一期から物語構成が劣化している印象がある。