法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Yes! プリキュア5』23話 大ピンチ!悪夢の招待状

プリキュアシリーズ通しても珍しい、稲上晃氏による単独作画監督。座古明史演出も合わせ、映像的に総力戦に近い。序盤以降は絶えていたホラー描写も、過去話と対応する多彩な演出で楽しめた。


物語も主人公達5人の距離感や力関係がそれぞれよく出ていて、かなり重たい台詞も飛び出す。主人公キュアピンクが仲間達を取り戻すために単独で敵地に乗り込む姿は、正統的なヒーローアニメの良さがあった。
あと、サラリーマンとして会社をやめるか人間をやめるかの2択を迫られ、人間をやめてしまった敵が微妙に泣ける。前例はあるが、1話ごとに1つの作戦しか行わないお約束を会社組織のノルマで説明したアニメだけに、けっこう真面目に考えさせられなくもない描写。思えば、毎回のように会社のつらさを語る敵に対し、若き主人公達は将来の「夢」を口にして戦う設定なのだからシビアなアニメだ。