いろはが幼いころからかよっている動物園へ、悟やまゆたちもさそわれてやってきた。そこで昔からいろはが応援している動物について、まゆは今風に「推し」と表現する。その推しはいろはの両親が子供だったころからいるゾウのさくらだったが……
井上美緒脚本、小川孝治演出で、動物園の客として『ひろがるスカイ!プリキュア』等のメインキャラクターを客演させつつ、動物をのびのび育てている動物園を楽しく見せていく。
ただ古くからいる動物をあつかっているわりに、動物園の時代における変化や、社会における位置づけなどは描かない。ゾウの来歴で外国とのつながりを描いたり、動物園で希少な動物を飼育する意義を説明したりもしない。異なる種類の動物が同じ柵内で飼育されて長老のゾウがヌシのようになっている描写は、実際に動物の習性としてそういうことがありうるのだとしても、ディズニークラシックや虫プロアニメのような古さを感じたのが正直なところだった。
作画監督は爲我井克美と上田由希子の共同。どちらも美麗な作画という印象があるが、さまざまなリアルよりの動物を作画する大変さを画面から感じた。たぶん爲我井くらいベテランでないと画面が成立しなかっただろう。