「クリスマス・ライト・バトル」は、米国で伝統のクリスマスのイルミネーションを、3家族が競いあう企画。
日本でも定着した個人イルミネーション。しかし米国のそれはスケールが大きい。スタジオでツッコミが入ったように、750万円の賞金よりも費用がかかっているだろうなと思えるレベル。
「大聖堂を一人でつくったおじいちゃん」は、スペインのマドリード郊外にある、フストという聖職者がひとりで廃材からつくりあげた大聖堂を紹介。
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AFP通信の上記記事では結核で修道会を辞めたと書かれているが、ドキュメンタリに登場した関係者によると勝手にはげしすぎる断食をおこなったりしたため追いだされたのだという。
事実はともかく強すぎる信仰心をもっていたことはたしからしく、裕福な遺産をつかって広大な土地にひとりで大聖堂を建設していった。
建築について学ぶことをせず、実際にカメラの前でも鉄線を人力で曲げるような強度を考えないような行動をとっている。
つまり良くも悪くもアウトサイダーアートの一種だが、細部のディテールは甘くとも全体のデザインはなかなか良くて、実際に荘厳に感じられるとこがはすごい。
「未来を築く技術 太陽エネルギー」は、世界各地で進歩を続ける太陽光発電のさまざまな試みや成果を一挙に紹介。
オーストラリアのソーラーカーレースでは、他チームが小型化にしのぎを削るなか、実用性を見すえた4人乗りのソーラーカーをつくったチームを紹介*1。時速120kmに達して他チームを抜きさり、故障があったものの2位でゴールして、総合評価では優勝した。2021年に数千万円の一般向けソーラーカーも販売しているという。
オーシャン・サンという会社をたちあげたボルゲという男は、水力発電のためのダム湖や海上にソーラーパネルをならべた。水力発電の送電線をそのまま活用できたり、海中の有害な藻を抑制する効果もあるという。ソーラーパネルは薄いシートにはられていて、波にあわせてゆれても発電をつづけられるし、上を歩けるくらいには丈夫。
南米のチリでは、鏡をつかって太陽光をあつめた熱で発電するシステムがある。てっきり古くて廃れたシステムの再紹介かと思いきや、特殊な液体を加熱して水をあたためて水蒸気でタービンをまわす方式。直接に水をあたためる方式より効率が悪そうだと思ったが、熱をたもつことで夜間も発電をつづけられるという。
どれも一足飛びで環境問題を解決することは難しいと感じたが、さまざまな技術やアイデアがまだまだ生まれる余地があるのだなという希望も感じられた。
*1:そもそもレースをスポンサードしているブリヂストンの紹介ページを見ると、そもそも実用性と速度それぞれを評価するレースは独立しているようだが。 www.bridgestone.co.jp