法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』みんなで体を動かそう!秋の大運動会2時間SP

東京五輪金メダリストふたりがスタジオゲスト。OPにつかわれたフランス制作の東京五輪アニメは見おぼえがある。
今回の東京五輪はいつにも増して興味をもてなかったので、その成功を前提にした空気には乗れないが、基本的に五輪とは関係ないドキュメンタリばかり紹介されたので助かった。


世界からはさまざまな新スポーツを紹介。アクロバティックに椅子に座るドイツのホッカンや*1、英国で水中にひともぐりするたびに一指ししなければならないダイビングチェス。相手のジャグリングを妨害しながら3本のバトンをジャグリングしつづけるコンバットジャグリング。柔らかい枕で相手の頭を叩く回数で競うピローファイト。
しかしアラスカの先住民のさまざまな伝統競技をおこなう大会は独立したドキュメンタリとして見てみたい。生活の訓練をかねているため一見すると地味な競技もあれば、見るからに過酷な競技、見映えする華麗な競技まで多種多様で、しかも珍しく新鮮。


オズマン式ダイエットもひさしぶり。番組進行自体は完全にマンネリだが、今回のダイエット挑戦をする女性がブロガーなことと、同性の恋人が登場するがオズマンが普通にダイエットへの協力を指示するだけで驚きもしないところに時代を感じた。


米国のウィスコンシン州からは、極寒の湖に小屋をたてて氷に穴をあけ、16日間の解禁期間にチョウザメを1匹だけ銛でしとめる競技を紹介。
漁獲高を制限しつつ、より大きいチョウザメを獲得できるよう耐えて待つバトルとして、なかなか見ごたえがあった。


エド・スタフォードがさまざまなスペシャリストとサバイバルレースをおこなう番組もひさびさ。今回はカザフスタンの丘陵砂漠で元韓国海軍特殊部隊のケン・リーと勝負。
検索するとYOUTUBEで公式にフル映像が公開されていた。期間限定とあるのに2年以上も無料公開のままらしい。視聴してみると、番組では紹介されなかったが、ケン・リーも大きなナマズを確保して飢えを満たしていた。
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オランダからは、とにかくまっすぐ進むレースをおこなう番組を紹介。まずチームふたつにわかれ、たがいの出発地点を目指す。10m幅のルートをはずれないようGPSで監視される。
ハシゴやスピーカーなど賞金を減らすかわりにアイテムをひとつだけもっていけたり、逆ルートをくる相手チームを妨害するため便利な道具を隠したり、ルートをはずれるペナルティは回数勝負なので逆ルートならば同じ障害物をよけるだろうと判断できたり、意外と頭脳戦も楽しめる。
普通の住宅街でも歩いてとおることで観光気分が生まれたり、他人の敷地をとおらせてもらうことに禁忌感があったり、身近な生活感がある競技という面白味もあった。現地でトラブルさえ起こさなければ人気番組になってもおかしくない。


ストリートチルドレンがサッカーチームをつくり、世界大会をひらくストリートチャイルド・ワールドカップで、今回はインドチームに密着。
ボールひとつと敷地があればチームで戦える珍しいスポーツとして、なるほどサッカーはこのタイプの競技に向いている。本来のワールドカップと同じ場所で開かれるため2018年はモスクワで、出場したのは21ヶ国。
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ただ同じストリートチルドレンといっても格差があり、出生証明書もなかったりするインドでは出国するだけでも大変。体格も他国チームより小さく、試合では予選段階で全敗し、得点はひとつだけ。
しかしそれでも、五輪が建前とするスポーツの理想があったようには感じられた。同じストリートチルドレンとして、子供たちがたがいに偏見をもたずに交流できる姿も美しいし、開催地がロシアであったことも忘れてはならない一瞬だと感じられた。