「火星ピクニック」は2017年のアニメオリジナルストーリーの再放送。先週*1につづいて再放送部分が長くて、制作リソースが足りない状況なのかと不安になる。
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内容は当時の感想と再見でまったく印象が変わらない傑作回。リアルに寄せた宇宙旅行とアンリアルな火星人遭遇を見事に両立させたストーリー展開にうなる。
「ドラやき・映画・予約ずみ」は、のび太が行きたい映画は人気があって予約がとれないからと、父親は半年後に行くことを提案する。そこでドラえもんがなんでも予約できる秘密道具を出すが……
原作では一枚絵しか出てこない『スター・ジョーズ』の映像を少しアニメオリジナルで見られたのは嬉しい。アシスタントにまかせた原作にあわせて絵柄が普段と少し違っていて、アクション作画もこぎみよく動く。作中作の他にも、移動時の満員電車を強調する時は他の客ひとりひとりを描きわけて、映画館内での密集した客は一色で処理しつつものび太がかきわけた周囲はていねいに動かしている。
そうしてあらゆる出来事が予約できる、さかのぼって予約したことにすらできる秘密道具ならではのSFが展開されていく。ただ、物語の導入は時代遅れになった感じがある。映画館が全席予約制になってインターネットからも可能になった現在からすると、いくら人気作品だからといって半年先まで席がとれないとは考えづらい。もちろん近年でも映画館が用意した以上に人気をあつめると席がとれないこともあるが……
