華満一家のぱんだ軒に、グルメ番組が取材に来る。リポーターはギャル曾根と、インフルエンサーのタテモッティのコンビ。しかし華満父は緊張してうまく受け答えできず、華満もいつもの良さを出すことができない……
実在タレントゲスト回は基本的に作画を整える傾向があり、今回も例外ではなかったが、青山充単独作画監督だったので驚いた。原画も青山以外にふたりくらいしかいない。総作監や演出がノンクレジットで修正を多く入れているのかもしれないが、丸っこいキャラクターデザインが絵柄にあっているのかもしれない。
アクションも意外と充実していた。特に人物をなめてウバウゾーを見あげるカメラ構図など、プリキュアでは珍しい巨大感がある。飛び道具を適度につかって空間を横切るように攻防を描いたことも目を引いた。演出は第24話*1以来の横内一樹。
本編は、鳴り物入りのギャル曾根が意外と出番が少なく、劇中番組でコンビを組むタテモッティが物語にからんでいく。緊張しすぎて普段は見せない表情ばかりの華満がかわいそうでかわいい。しかし料理のうまいコメントを出そうとする展開で、最終的に華満がしぼりだしたコメントが実感的でもなければ具体的でもないことが残念。つまらないコメントでも恐れず出しつづけて、反応を見ながらあわせていくことが大切だ、といった意見とセットなら多少はつまらなくてもいいのだが……
なおプリキュアの物語としては、セクレトルーが何やら思わしげな態度をとっているところや、妖精が20年前においしーなタウンにやってきた記憶を思い出したり、適度な不穏感があって次回以降への興味はもてた。