法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デリシャスパーティ♡プリキュア』第4話 ふくらむ、この想い…キュアスパイシー誕生!

芙羽ここねは和実のクラスメイトだった。高級レストランのオーナーを父にもつお嬢様で、周囲から憧れられ、それゆえに距離をとられている。前回に助けてもらった礼をしたいとパムパムがいうので、和実は話しかける機会をつくろうとするが……


東映生え抜きの小松由依演出。前作に参加していた時のような処理的な演出ではなく、コンテもふくめた演出は初めてだろうか。
オーソドックスな新プリキュア加入回。特に目新しいところはないが、第三のプリキュアになるキャラクターは最小限の出会いですませたり、キャラクターの出番にメリハリをつくることで余裕をもってストーリーが展開できていた。
大きな体育マットを協力*1して動かすことが会話のきっかけになるあたり、和実のパワーキャラをよく活用している。この設定は今後も戦闘だけに使用されるのではなく、力の弱い子供ばかりの学校生活で周囲と関係をもつ端緒として便利そうだ。ささいな異変に気づく芙羽の感性と、周囲と距離があるためひとりで何とかしようとしてうまくいかなかったところも、今回のエピソードではきちんと機能している。
逆にローズマリーの戦闘能力は、プリキュアがふたりに増えただけで出番がなくなった。今回は新プリキュアの活躍を見せることが優先なので悪くないのだが、予定通りプリキュアが三人そろってからはデリシャスフィールド発生でしか戦闘に役立てなさそうな懸念がある。たとえばプリキュアが学校にかよっている時に別の場所で怪物があらわれて時間稼ぎで戦う……みたいなフォーマットを早めに構築しておかないと、今後にしんどくなりそう。

*1:イメージ的に和実ひとりで動かせそうに感じてしまうのはご愛敬。