菓彩たちにてつだってもらいながら夏休みの宿題をする和実と華満。一方、おままごとの役割が固定されていることでパムパムがコメコメに怒り、ケンカして出て行ってしまった……
山岡潤平脚本、横内一樹演出。演出家の名前に見おぼえがなかったが、アークナイツのPVでよく演出を担当しているらしい。
デリシャスパーティ♡プリキュア24話、演出させていただきました!楽しかった!妖精ズかわい〜!みんな仲良しがいちばんでごわす!!ごわす?#precure #デパプリ https://t.co/g5vmhzaHtF
— 横内一樹 (@yoko_IKKI) 2022年8月21日
コメコメをフィーチャーしたサブタイトルの印象と違って、実質として菓彩エピソード。夏休みだからと下級生に算数を教え、コメコメに対しても幼い妖精のいさかいを止め、そのまま遭遇したナルシストルーと妖精たちを守るように戦う。
失敗つづきで地位が危うくなっているナルシストルーのドラマも、断られることを予想しながら手をくもうとキュアフィナーレにもちかけるくだりで、菓彩のドラマと交錯する。接近した状態で背後にアイテムを用意し、ほぼゼロ距離で必殺技をたたきこむキュアフィナーレのアクションも独自性があって良かった。
加入してかなり話数をかけているのに、いまだ単独回が用意されていることに驚くし、ちゃんと魅力が出ているのは悪くない。最後まで年上の優等生として描ききって、下手に欠点を見せて人間味を出そうとするより、そういうキャラクターとして成立している。
ただ、どうしても既存のキャラクターのドラマが薄くなったことも事実だった。算数の勉強は文章題を現実の出来事として考えてツッコミを入れるだけで終わって正解の導きかたまでは描写できていないし、どうしてもキャラクターがかぶる芙羽にまともな役割りがない。日常でも戦闘でも異なる立場でかかわるローズマリーのほうが、まだドラマにおいて機能している。