法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』笑っちゃいけないけど笑っちゃうヘタくそか!

ショート映像集の流れで、なつかしの宇宙人解剖フィルムが紹介。1995年に発表された当時はリアルな映像として話題になり、さまざまなバラエティ番組で真実味があるように紹介されたが、今回はツッコミ対象として紹介。すでに制作者が判明していることも説明し、防護服などの装備の安っぽさを指摘していく。


カナダでは、運転免許を簡単に取得できて、それゆえ下手なドライバーが多いという。そこで視聴者参加番組として、最も下手なドライバーを決定する。
日本ではペーパードライバーの芸能人で似たような特別番組をやっていたが、こちらは乗用車を常用しているドライバーを集めて、切り返しもスラロームもまともにおこなえない姿を映していく。車があちこち削ったり乗りあげたり、人形を次々にはねていく光景が笑えながらも笑えない。
ふと、日本で高齢ドライバーで似たような企画をやってみてはどうだろうかと思ったが、たとえ芸能人であっても、人間の尊厳にかかわる問題にもなりかねないかな。どうだろう。


ボツワナでは、狩りの下手な豹の子供ペンバを紹介。いまだ親離れできず、母に教えられながら狩りをするが、獲物には逃げられハイエナに横取りされる。
いまだに動物に擬人化したナレーションをつける、おそらくこの番組独自の編集問題はあいかわらずだが、今回はドキュメンタリ自体も被写体のキャラクター性を重視しているので違和感は少なかった。


米国は南カリフォルニアからは、かたむいてきたレストランを立て直そうと、カリスマ三ツ星シェフとして、ゴードン・ラムゼイが指導をおこなう。
17年もつづくそこそこ歴史あるギリシャ料理レストランだが、最近は客足が少なくなり、不安になった息子が番組に依頼した。オーナーでもある父親は指導される必要はないと考えている。実際に調理を担当するスタッフはレシピを守らず、イカリングは揚げすぎて固くなり、ミートボールは冷たくて中心が生焼け。
しかし父親と息子の距離感を疑問に思ったラムゼイが聞きとってみると、現在はホールではたらいている息子が、卒業パーティーでこのレストランをとびだして成功すると周囲に宣言したことが判明。それで父親は覇気を失ってしまい、ラムゼイは息子を叱責する。そして息子が調理場を管理するよう配置換えして後継ぎとして責任をもたせ、ラムゼイが簡単に手直ししたレシピと内装でレストランは見違えていった……あくまでリアリティーショーだが、解決を依頼した側のささいな行動こそが事件の発端だった展開は意外で楽しかった。
なおラムゼイがかかわっているレストランは世界中にあり、2005年ごろに日本にも進出していたが2013年に撤退したらしい*1
tomosato.net
上記のレビューページの指摘を信じるなら、日本店もラムゼイが指導するべきだったのではないかと思わなくもない……

*1:ちらりと映った元番組のテロップを見ると、ゴードン・ラムゼイのたてなおし企画は2011年にはじまるらしい。