法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『相棒 Season20』第2話 復活~死者の反撃

デュープロセスを重視するようになった部長から暴走をとがめられた特命係。しかし杉下は鑑識からこっそり鍵をとりかえし、調査を依頼していた青木が特定した廃墟へ向かう。その廃墟は死んだIT長者の出発点であった……


前回に殺された女性弁護士について、自殺を偽装するには鍵もかけず冷房をつけたままにしていた中途半端さが謎となるのは良かった。
しかし前回に引っぱった鍵の正体については、前回からずっと青木が調べていたというだけで簡単に場所がわかり、さらにどの扉の鍵なのかも現場で試してすぐ成功する。廃墟内の密室にいたっては、鉢植えの下に隠してあるという安易さで、さすがに劇中でもツッコミが入った。
仮に普段づかいで持っていた鍵がたまたま注目されただけなら、特に隠蔽する必要もないので謎が解けてもおかしくないが、わざわざ他人に隠しもってもらっていた鍵の謎があっさり解けるのはどうなのだろう。
廃墟のロケーションは美術の飾りこみもふくめて良かったのだが、謎解きとしては肩透かし。もう少し鍵の解法にひねりを入れるか、逆に前回の結末で明かしておいてほしかった。


そんなこんなで特命係を追跡していた青年が逮捕され、やがて他のさまざまな陰謀でも実行犯らしいことが判明しながら、IT長者の残したVR世界に特命係と青木が突入したところで次回。まさか三部作とは思わなかった。
前シーズンの序盤でVRゲームが舞台になった時は、もっとじっくり描くエピソードが来ることを期待していたが、今回の描写も以前と大差ない平凡なロケ映像で、次回も死者のアバターが活用されるだけっぽい。
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とりあえず特命係の前に現れた謎は全体として意識的にまきちらされているようなので、悪人を告発するために実行犯と思われる青年がやったというあたりが真相だろうか。