法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

辞書的には庭園の桜を見るのも「花見」では?

安倍昭恵氏が花見している光景を週刊誌が報じた件で、安倍晋三氏は自粛要請にあたらないと主張した。
安倍昭恵氏写真「レストラン敷地内の桜の下で」「自粛要請に当たらない」 首相反論の詳報 - 毎日新聞

記事は、知人らと桜の下で撮影した集合写真も掲載。首相は、昭恵氏から説明を受けたとして「知人とレストランで会合を持った際、桜を背景に記念撮影をした。レストランの敷地内の桜の下で撮った」と説明した。都は感染拡大を防ぐため、全国有数の花見スポットとして知られる上野公園(台東区)などの都立公園で、飲食を伴う宴会を自粛するよう求めている。

「正確に冷静に物事を見ていただきたい。(昭恵氏の会合は)都の自粛要請に当たらない」と反論した。

しかし、そもそも花見にかぎらず、不要不急の外出をひかえるよう行政は指示していたはずだ。
たとえ狭義の花見ではなかったとしても、外食で不特定多数との会合はやめるよう求められていたと解釈するのが一般だろう。


その上で、例によってコトバンクから「花見」を引くと、なにも公園に限定されているわけではないことがわかる。
花見(はなみ)とは - コトバンク
主流なものとして野山へ見に行くという説明が多いが、『世界大百科事典 第二版』では庭園をめでる事例も多いとある。

桜の花を観賞するために野山に遊びに行く行事。酒や馳走を用意し,花を見ながら宴を催す。特定の庭園の桜のもとで行う例も多い。

今回もまた、言葉の意味を狭義でとらえて反論しようとして、日本語を破壊し対話を不可能にする答弁になったということか。
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