恒例の明石家さんまをむかえたSPだが、今回は30周年。基本的にはスタジオの出来事をふりかえり、珍事や変化をふりかえっていく。
池上彰を解説役に読んで、番組でとりあげるドキュメンタリーの方向性が30年の近現代史と対応していると指摘したコーナーは面白かった。
ビートたけしの暴走や番組のドッキリが時代を追って過激化したことも、TVは昔ほど悪ふざけしていたという印象からすると不思議ではある。
ただ、長らく司会をつとめていた楠田枝里子の存在が完全に消去されていたのは引っかかった。
「ボーダーセキュリティー」はいつものカナダにくわえて、今回は南米の陸続きの検問所も。社会派アクション映画『ボーダーライン』を思い出したが、さすがにあれほど暴力的ではない。
他にバヌアツの各諸島を小型飛行機で診察してまわる医師も紹介。家族が看護士をしているものの、医療においては手術までひとりで担当。飛行機の操縦やメンテナンスもおこない、森林を切りひらいただけの荒れ地のような小さな滑走路*1で離着陸。映画のように絵になる光景だが、しかしこれは淡々とつづく日常なのだろう。
*1:障害になるゴミが落ちてたりしないか、いったん滑走路ギリギリ上を飛んでチェックする手順も興味深い。