法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スター☆トゥインクルプリキュア』第44話 サプラ~イズ☆サンタさんは宇宙人!?

クリスマスの前日、美星街に異星人が墜落する。その異星人はサンター星人といい、贈り物をとどけてサプライズを提供する文化があった……


演出は角銅博之で、作画監督は増田誠治。ドラマやアクションに派手さはないが、ロングショットを多用して、複数いるキャラクターの位置関係を堅実に描写。キャラクター作画はしっかり整えていて、充分な見どころになっていた。
前回までに重いドラマはひととおり終えたので、ひさしぶりに異星人とライトな交流。星奈たちのサンタコスプレはかわいいし、サンタクロースを思わせる宇宙船のデザインなどは面白いが、イベントは前半までで処理しなければならないので、ここでは内容のひねりはない。
後半からは予告で明かされた敵首領ダークネスとの対決が始まる。先述のように派手さはないが、雲上で足場がないプリキュアの戦いは珍しく、何もない空間でも雲をつかって位置関係をわかりやすく見せて、そこからの殺陣のくみたてにアイデアがあった。飛行能力をもつプルンスやサンター星人の宇宙船も足場として活用されるし、固有能力の関係で空中に足場を作れるキュアスターがひとりダークネスと対峙する局面が出てくる。
終盤とはいえ敵首領ひとりと戦う展開は早すぎないかと思ったし、実際にマスクがひびわれたたことには驚いた。そこから判明する真実には肩透かしされたものの、敵組織の技術革新と、ダークネスの情報が少しプリキュアに伝わり、謎解きはひきのばしつつも状況がしっかり動いている。