アニメオリジナルの前半と、今回も再放送の後半と。2005年以前のように、このまま後半は再放送という枠組みになっていくのだろうか。
「ヴェルサイユのママ」は、野比玉子が漫画の影響でベルサイユ宮殿にあこがれていたという話を聞いて、ドラえもんたちは秘密道具で家全体を当時のベルサイユにタイムスリップさせるが……
鈴木洋介脚本のアニメオリジナルストーリー。ベテランのパクキョンスンと腰繁男が、それぞれコンテと演出を担当。TVアニメで当時の貴族社会をビジュアル化することは難しそうだが、丸山宏一が作画監督として全体を整え、しっかり衣装も描きこんでいた。
言葉がつうじない異国の女性を国王が気にいるというハーレクイン展開から、どうやってママを救い出すかという子供側のコメディ展開になり、パパが国王との決闘に名乗りをあげるというラブコメ展開に。状況が変わりつづけて飽きさせないし、当時の風俗をきちんと取材したのか饗宴から遊戯まで生活感がある。
国王の手押し式ローラーコースターを基準にして、宮殿の広さと先進性を表現しつつ、逃走劇に活用する展開も良かった。もっとも、劇中のディテールが正確かは知識がないので視聴中はわからなかったが……
「動物型にげだし錠」は、機嫌の悪いジャイアンから距離をとったのび太に、ドラえもんが逃走用の秘密道具を出してやる。それはさまざまな動物の能力を身につける錠剤だが、スネ夫に奪われてしまい……
2017年に放映されたエピソードの再放送。当時は楽しく見ただけだが、今回に見返すと描線の太さなどで2017年にスタッフリニューアルした変化がわかりやすい。
『ドラえもん クレヨンしんちゃん 春だ!映画だ!3時間アニメ祭り』ドラドラポンポコ大捜査/動物型にげだし錠/食べて歌ってバイオ花見/「映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」 - 法華狼の日記