法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界のマヌケな奴らが大集合 全員逮捕だSP

2時間SP。犯罪に手を染めた少年たちを凶悪な囚人たちが諭そうとするコーナーが、今回は少女と女囚だった。


フェイクニュースの制作現場」は、手軽に誰もが映像を加工できるようになった米国のSNS事情を紹介。
ゲット・アウト』の監督がアマチュアでも入手できるアプリだけで作ったバラク・オバマの偽映像パフォーマンスや、実際に社会で騒動を引き起こした事例。事実が報道されたことについてトランプ大統領がフェイクあつかいする逆転も紹介。
そうした加工映像を見破る最新技術の紹介を除いては、おおむね新味はなかったものの、広く目配りされていた。あと、スタジオで実際にフェイク映像を作ってみた光景が楽しい。


「キャットフィッシュ~ネット恋愛の落とし穴」は、6年前から歌姫ケイティ・ペリーとつきあっているという男性が登場。1から10までの段階でどれほど信用しているかと問われ、堂々と「1000」と答えるのぼせぶり。
もちろん正体はケイティ・ペリーではなかったが、もともと友人がいない女性がつながりたいと願って演じていたのが真相だった。たったひとりの男性が信じてくれたおかげで自信がついて、今では友人もできたという。
メチャクチャな内容なのに、不思議といい話のようにまとまっていた。前クールにノイタミナで放映された『さらざんまい』を連想したが、まさかそれを意識してエピソードを選んだんじゃあるまいな。実際、今回は『さらざんまい』の音楽がかかっていたし……いや、そもそも『さらざんまい』自体がキャットフィッシュ的な物語と考えるべきか。


「イギリス史上最大の老人強盗団」は、2015年のイースター休暇に発生した貸金庫破り事件の紹介。長期の休みで初動が遅れただけでなく、監視カメラのHDDも盗まれ、漂白剤をまくことで指紋などの痕跡も消され、なかなか犯人をしぼれない。
しかしイギリスらしく、街頭の監視カメラに偽の清掃員が映っていたことから、少しずつ犯人をたぐりよせていく。そうして判明した主犯格は70代で、引きこんだ仲間の若造も50代後半。
大がかりな工具で壁をぶちやぶるような派手さがありつつ、人的被害はほとんどなし。犯人もすぐ捕まって真面目に刑期を終えた。スタジオでコメントされているように、たしかに映画化すると面白そうな事件ではあった。