法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界のおマヌケさん大集合!全員逮捕だ2時間スペシャル

2時間SP。警察権力を賞揚したり愚かな犯人を紹介するばかりで、これまで放映された同テーマ回と比べて葛藤が少ない。アメリカの裁判所24時間を見せる番組で、法廷から逃走したり奇行にはしる被告を何度も映した最後に、冤罪として無罪になった一例を見せたことくらい*1
スタジオトークでは日本の警察広報を紹介するが、安易に受けをねらったものばかり。これで警察になろうとする人間も困るのではとビートたけしがツッコミを入れたくらい。


ブラジルの過激ドッキリ番組は、銃の密輸にまきこんで偽警察に逮捕させようとしたり、手間がかかっている……かと思いきや、ベンチに座った人が読んでいる新聞紙に火をつけるだけだったり、運んでいるマネキン人形の手を男女のデリケートゾーンに接触させたりと、正面から嫌がらせをする展開がつづく。
見ていて誰に共感してどう笑えばいいのかまったくわからず、あきれるのをとおりこして困惑した。


ひさしぶりの「キャットフィッシュ」は、わざわざ紹介する必要を感じないほど普通のエピソード。ネット越しの男はモデルの写真を流用しただけで、親友と思っていた女性が好きな男を依頼者に先にとられていると恨んで騙していただけ。


女性が殺害された事件で、DNA検査で犯人を見つけようとする捜査は、ひとつの建物の住民丸ごと調べても証拠のDNAと一致しない。いったん拒否していた3人の男たちも一致しなかった。
犬をつれた怪しい男という目撃証言から容疑者を見つけたが、なかなかDNAをわたさない。尾行しても食事などをひとりでおこない、ようやくゴミ箱に捨てたペットボトルからDNAを採取するが、やはり一致しなかった。その容疑者の親族も怪しかったが、やはり一致しない……
おそらく真犯人は、途中で怪しんだ容疑者だった。他人のペットボトルを捨てた偽装工作と考え、職場の上司に食事にさそってもらい、採取したDNAがついに一致した。その容疑者は他の事件の犯人とも思われたが、裁判にかけられる前に自殺してしまった……
DNAを重視した捜査物語として完成度は高いが、事件に無関係でも拒否する人間が多数いるくらい、センシティブな問題ということを留意していないことに首をかしげた。番組がダイジェストする時に切り落としたのか……

*1:海外の反応系まとめブログで一年半前に紹介するエントリを見つけた。 chokkanteki.com