法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界中から大集合! 見た目が怪しい奴ら

「特殊メークで恋人選び」は、特殊メイクで顔を隠して外見に左右されず相手を選ばせるイギリスの番組を紹介。今回は女性ひとりが猫のメイクをして、男性三人がエイリアンや悪魔や豚人間のメイクをする。
ビジュアルを一見するとテーマ通りだがコンセプトはテーマの正反対。放映しなくなった「キャットフィッシュ」を思うと、インターネットで意図せず似た状況になっていることはよくあるんだろうな。
そうして内面で選ばれたのが、自分を知的に見せようとする男ではなく、バカな冗談ばかりいって女性を楽しませた男だったのも風刺的で興味深かった。
「珍獣センザンコウを救え」は、絶滅が危惧される全身鱗の哺乳類を保護した自然保護活動家の女性に密着。密猟によって親が傷ついてしまったセンザンコウの子を一から育てる苦労が描かれる。
もともとセンザンコウを食べる文化もあるが、密猟の大きな要因になっているのは薬にする中国の文化。マリア・ディークマンはセンザンコウを育てながら密猟者のグループへ止めにいったり、中国の女優アンジェラベイビー*1と協力して中国内でキャンペーンしたり。
もちろんセンザンコウそのものの姿や性質も短い時間なりにしっかり紹介して、動物ドキュメンタリーとして手がたくまとまっていた。
「仮面を被った殺人犯」は、1984年のハロウィンにカリフォルニアで起きた女性惨殺事件を紹介。血塗れの夫が近所に助けを求めて発覚した事件なので、当然のように夫が疑われる。
夫妻の4歳の娘が事件を目撃していたが、犯人は狼のマスクをしていて顔はわからない。それも夫が犯人という疑いを深める。やがてマスクは発見されたが当時の鑑定ではDNA等の判別はできなかった。
しかし妻は再婚だとか、もともと妻の連れ子がいてその息子は溺死したとか、新たな情報が出てから雲行きが変わってくる。そして明らかになった真犯人は前夫で、息子を死なせた夫妻へうらみがつのった結果だった。マスクをかぶっていたのはハロウィンに乗じて疑われず顔を隠すため。もうちょっと情報の順序をうまく出せば、伏線のきいたミステリにしたてなおせそうな事件。