法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界のお金持ちさん貧乏さん大集合

「ある日 大金持ちになった人たち」は、さまざまな幸運と選択で大金持ちになった人々を紹介。不遇な雇われシェフから新興会社の社員食堂のシェフになり、恩を感じて約157万円以上の自社株を買ったら、そこはgoogleだった。株式公開後、約11億円に化けたが、シェフとして引退はせず、自分のレストランを持ったという。他には、おばから屋敷を相続すると、おばが宝探しをしかけていて、家のあちこちから紙幣が見つかったあげく、屋根裏からプレミアものの野球カードが大量に見つかって2憶円以上に化けたり。フリーマーケットで子供のための椅子を見つけたが、ペンキを塗る直前にハーマンミラーと気づいたり。
「川と共に生きる人々」は、貧しい国で漁業をつづける人々に密着。ラオスでは激流の離れ小島にワイヤーで渡って、魚をとる漁師が。ジンバブエではワニやカバを恐れ、ビクトリアの滝の近くで代々の漁をつづける兄弟が。バングラディシュでは増水で川岸が削られるので、粗末な家屋を解体して、建築資材だけでも急いで逃がす村民が。ブラジルでは、増水期のアマゾンでは魚が水没した樹木に隠れてしまうため、捕獲しやすい亀を育てて放流する人々が。どれも短くとも興味深い風景だった。
「インドのマハラジャの知られざる生活」は、カースト制が法律で廃された後も、資産を有して伝統的な立場を守りつづけるマハラジャに密着。たがいに顔を見たこともない少年少女がカーストを守るため結婚することになり、盛大な披露宴が開かれたり。マハラジャの宮殿をホテルに改装して、クラシックカーをコレクションする実業家然とした男がいたり。なかでも興味深かったのが、13歳のマハラジャ後継者。高貴なマハラジャの母親が、マハラジャでも低い階層の運転手に恋して結婚。カースト社会らしくスキャンダルになり、その子供は父親の階層の低さから後継者になることはできないはずだったが、祖父が亡くなる直前に養子へむかえて、マハラジャの伝統がつながったのだという。良くも悪くも物語のようだ。


他に、さまざまな金目当ての間抜けな犯罪や、富豪向けの風変わりな乗り物を紹介。
そうしたミニ映像のひとつとして、ホームレスに100ドルを与えるという「実験」が紹介。贈られたホームレスを観察していると、酒店に入りつつ、ホームレス仲間にわけあたえるための食糧を買いこんでいたという展開。実験をした青年はホームレスに謝って讃えていた。しかしパフォーマンスにしても問題を感じざるをえなかったし、そもそも贈られた金銭を自分のために使っても悪くないという原則的な観点もほしかった。