法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG』第22話 巨神たちの時代

東京丸の内に、3体の巨大ロボットNUTSが展示された。そこに超人主義者が襲撃してくるが、操縦者はかたちだけ乗りこみつつ、あえて応戦しない方針を立てる。
NUTSの欠点が明らかになったゆえの方策だが、NUTSを操縦するためのヘルメットには、怪剣クロードの残留思念が染みついていた。
ヘルメットをかぶって残留思念を知った人吉爾朗だが、始まった戦いを見ることしかできない……


今回は1期の思わせぶりな描写に、きちんと意味を与えていく。怪剣クロードの正体が人吉爾朗だと星野輝子が思いこんでいたことや、人吉爾朗が風郎太を超人課にむかえた時の台詞が、ここに来て回収されるとは思わなかった。
他に面白かったのが、人吉爾朗が真実を直視するための枠組みとして、いかにもゲテモノな特撮映画を鑑賞していること。脚本家の異なる映画『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』でも似たようなギミックでTV版をふりかえっていたが、となると水島精二監督の志向性でもあるのかな。
ただ、3対3の巨人がいりみだれる戦いも良かったが、設定的に撃破のカタルシスを出せないのと、物語的に会話が多くなってしまったので、これは予告で期待したほどではなかったかな。村木靖もコンテに参加しての巨大感ある構図や、主人公機の合体シチュエーションは良かったけれど。