法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『僕だけがいない街』の真犯人別解

アニメ版では違う真相かなという可能性を感じつつ、結局ずっと怪しげにふるまっていた男が真犯人というオチ。


それはいいとして、実は連続児童誘拐事件の被害者だった雛月という少女が真犯人だったというオチはどうだろうとか思っていた。
ずっと母親に虐待されていた生活から逃げだしたくて、そして虐待を見逃していた幸福な周囲への怒りで、知りあった児童をつぎつぎに呼び出して、殺害。その被害者にまぎれるようにして、自身は姿を消す。
誰にも怪しまれなかったのは、雛月が失踪前から入念に私物の指紋などを替え玉のものに入れかえていた工作と、母親が娘にまったく執着していなかったため。
そして主人公が時空を超えて雛月を救えたのは、犯人の魔の手から守ったためではなく、雛月の孤独を癒すことができたから。


原作の漫画だと現代の誘拐犯は鬚面の男だが、アニメ版だと風貌がはっきりしない。それで、上記のような真相だったら面白いな、という思いつき。
そのうち細部を調節して舞台や人間関係を変えて、オリジナルサスペンス小説として仕立てなおそうかな、なんてことを考えている。