まず、北原みのり氏のレポートにNHKが出てくる。これは衆議院議員会館でおこなわれた「 2016 ナヌムの家のハルモニを迎えて 今伝えたいこと」での、支援団体所長の主張をまとめたものだ。
北原 みのり - 衆議院議員会館で行われた「 2016... | Facebook
(朴さんが)何を言ったかというと、『急いで言いたいことがあるから、世宗大学(朴氏の勤め先)に来てくれ』と言われました。私も都合がつかないので、そちらがナヌムの家に来て下さい、とお伝えしました。
そうしてある日突然、事前の連絡も、許可もなく、一人でもなく、NHKを一緒に連れて来たんです。NHKを何故連れてきたかと聞くと、朴裕河さんがハルモニたちと会うところを撮影したい、と言われました。それならば事前に連絡をするべきだと言うと、NHKの記者はさらに『朴裕河さんがナヌムの家でボランティア活動をしている姿を撮りたい』と言ってきました。私は『(朴裕河さんは)今までボランティア活動をしたこともないのに、どうやって撮るのか?』と言って、その日は撮影させませんでした。
このレポートに対して、朴裕河氏は反論する文章をあげていた。
朴裕河 - 北原みのりさんのFacebookのポスティングのことを教えてもらいました。支援団体の嘘を指摘したので読んで... | Facebook
支援団体の嘘を指摘したので読んでみて下さい。
こうした事はほんとうにやりたくない事です。
学者、メディア、大衆と、韓国内の対応だけでも大変です。どうか、こうした事にまでエネルギーを使わせないでいただきたいと思います。
残念ながら現在はリンクされたポストが読めなくなっている。朴裕河氏の最新ツイートもこの反論を紹介するもので、ポストが読めない理由はわからない。
しかし私の記憶では、いくつかの論点で反論したなかに、たしかにNHKをことわりなくつれていったことを認めていた。朴裕河氏のツイートをめぐるやりとりでも、NHKをつれていったことを前提とした論争がされている。
ことわりなくNHK記者がいったことは、朴裕河氏と支援団体の見解が一致している。これはまず争いのない事実といえるし、となるとNHK側の主張も聞きたいところだ。
ちなみに、北原みのり氏に対して、なぜか日本国籍を懐疑する反応が見られる。あくまで公開された主張をレポートしただけで、独自の見解というわけではないのだが。
このふたりとも、朴裕河氏を告訴した支援団体を挺対協とかんちがいしているらしいところも印象的。ナヌムの家という異なる支援団体ということは、北原みのり氏のレポートを読めばわかることなのに。
むしろレポートの下記部分のように、両団体は対立していると考えられてきたし、だからこそ朴裕河氏も「第三の声」として接触したと思われている。
2013年12月頃、突然朴裕河さんから電話がありました。
挺対協に反対する声をあげるべきだ、と言われたので、私は 挺対協と一緒に被害者の人権回復のために闘っているのに、なぜそういうことを私に言うのですか? と聞きました。
支援団体の主張を「嘘」といいながら、朴裕河氏のポストも似たような見解を示している。
最初は解決方針を聞きたいと考えました。訪ねていった時に事務局長に会え、挺身隊問題対策協議会と違う路線を追求していると聞いたのでさらに話をしたいと思っただけです。
なぜ朴裕河氏を弁護しようとする意見に、違う支援団体だと注意するものがいないのか。それが不思議でならない。