法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第29話 ふしぎな女の子?受けつがれし伝説のキー!

前回、敵幹部に変身アイテムを奪われた主人公たち。まともに戦えるのはキュアスカーレットだけ。
妖精の夢にしたがってアイテムをさがしに森へ入ると、そこでは奇妙なティーパーティーが開かれていた……


別のプリキュアと出会うことで、主人公が自分の進む道を再確認する。大規模な戦いを前にして、しずかに熱をはらんでいく。
上野ケン単独の作画監督で、アクション作画は弱かったものの、絵柄が華やか。先代のプリキュア3人と出会い、優雅な茶会にまねかれるエピソードにふさわしい。他の仲間と分断され、幻のような時間をすごす状況もおもしろい。描線の色を変えているのも、少し違う空間に入った演出としてよくできていた。
ただ個人的な好みとして、このシチュエーションならば堂々と『不思議の国のアリス』から引用してほしかった。先代の雰囲気が統一されているため、せっかくの個性的なデザインや口調が活きていない。おそらく一度しか登場しないだろうし、もっと言動に個性を強調して、役割も明確に分担したほうが印象に残ったろう。