いつもの5人で海辺の別荘へ。さっそく水着に着がえて泳ごうとするも、紅城は別の遊びを提案する。
やがて忘れ物をしたといって別荘に戻った紅城は、実際に忘れ物をとりにきた七瀬に真意をうちあける……
かつて鷲尾天プロデューサーが止めていたメインキャラクターの水着。第16話のようなウェットスーツではなく*1、波打ち際で遊ぶためのオシャレなものになっている。露出度は高いものの体の線を見せるデザインではなく、フリルやパレオで華やかさを演出していた。
そんな水着を着ているからこそ、ひとりだけ泳げない恥ずかしさをドラマにできる。そこから仲間でひとりだけプリキュアに変身できない七瀬と通じあう展開もいいし、春野を除く全員が気づいているからストーリーが止まらずストレスもたまらない。
ほとんど映像面の話になるが、映像リソースの省力も面白かった。
メインキャラクターが海辺と別荘ですごすだけなので、作画するキャラクターは少なくすむし、新たなデザインも複雑な背景画も必要ない。OPでシルエットだった敵幹部が初登場するが、すでにいる敵幹部の色違いだった。アクションでも、OP映像を敵だけ変えて使いまわす。うばわれるアイテムのクローズアップまで、変身場面でアイテムがゆれるカットの使いまわし*2。
演出は三塚雅人で、作画監督は赤田信人。劇場版の制作にリソースをとられるだろう時期、うまくしのぎきったものだと思う。
*1:『Go!プリンセスプリキュア』第16話 海への誓い!みなみの大切な宝物! - 法華狼の日記
*2:キュアフローラのアイテムは振り子のように平面的にゆれて、キュアトゥインクルのアイテムは立体的にカタカタとゆれるから、違いがわかりやすい。