法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スター☆トゥインクルプリキュア』第6話 闇のイマジネーション!?ダークペン出現!

宇宙船の修理がうまくいかずにストレスをためこんでいるララを見かねて、星奈は先輩ふたりといっしょに天文台へと連れていく。
修理を優先したくて星奈をふりきるように天文台を出ていこうとしたララだが、管理人に手伝いをたのまれて話をすることに……


シリーズ構成による連続脚本は前回で終わり、今回は特撮ドラマでの仕事が多い小林雄次脚本。過去の仕事では、『スマイルプリキュア!』第20話が透明設定をきちんと使いきったSF短編的なつくりで感心したことがある。
『スマイルプリキュア!』第20話 透明人間?みゆきとあかねがミエナクナ〜ル!? - 法華狼の日記
今回はなんといっても、単眼美少女科学者アイワーンと、擬人化猫執事バケニャーンの、コンビで性癖をこじらせた敵幹部デザインがインパクト絶大。

ヒトミ先生の保健室(1) (RYU COMICS)

ヒトミ先生の保健室(1) (RYU COMICS)

そんなアイワーンがプリキュアと同じアイテムを悪のために使用する導入から、このデザインのまま新プリキュアになるのだとしたら冒険だなと少し期待したが、最終的に主人公たちがアイテムを奪取して終わる。あくまでプリキュアのアイテム設定の重要度を印象づける、敵が悪用する展開を足しただけだった。
ただ期待こそ肩透かしされたものの、新たな敵の印象づけと、主人公側の進展を同時に展開するうまい話運びではあったと思う。また、アイワーンが自身の敗北について、研究として一定の成果があったと負け惜しみをいうあたりが、良い意味で科学者らしいキャラクターなのは良かった。


アクションでも今作初の一般人のモンスター化で、プリキュアがボロボロになる姿を見せて、強敵らしさをアピール。今作のポップなデザインだからこそ、戦闘で汚れた姿が映える。美馬健二作監らしい整った映像も、そのコントラストをきわだたせていた。
合体攻撃や囮作戦といったプリキュアの対抗策も、シンプルだがやつぎばやにくりだされることでテンポ良く、敵が対応できずに逆転できる説得力がある。