法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第20話 カナタと再会!?いざ、ホープキングダムへ!

異世界ではなればなれになったプリキュアたちと、カナタの口から語られる妹の記憶。そしてトワイライトの変身……


これまでの答えあわせのようなエピソード。トワイライトの正体は、におわされたとおりカナタ王子の妹トワだった。しかし正体の確定に終わらず、連鎖するように他の謎も明かされていく。
たとえばプリンセスに固執する理由は、グランプリンセスというプリキュア設定と密接だった。物語の発端として春野がカナタに優しくされたことも、直前にトワが失われたためだった。カナタだけ敵の攻撃に耐えられたのも、他の人々と違って春野に出会っていたおかげだった。
物語の都合として見逃せる範囲まで、きちんとわかりやすい理由があったことには感心した。


演出は鎌谷悠。前半での森の広さを表現するカメラワークが良かった。変身アイテムを3DCGで描写するシリーズの方針を本編で活用し、机の上のドレスアップキーを実感的に映したり、浮遊する微妙な動きを表現したのも印象的。
作画監督は河野宏之。頭身の低いキャラクターは得意なのか、幼いトワの作画は良かった。ただトワイライトが変身したブラックプリンセスは、ディテールをそぐ手癖が、いかにも安易なデザインということを強調していて、あまり感心できなかった。