法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

ツイッターでつのった「#邦画オールタイムベスト10」の集計を見て、ちょっと悩んだ

id:hakaiya氏が企画し、票を集めた作品を100位までまとめたものらしい。同一タイトルが多いため、かなり苦労していたようだ*1
邦画オールタイムベスト10を集計しました - 破壊屋ブログ
各作品について同意できるところ異論があるところはあるのだが、参加していたわけではないし、文句をいえる立場ではない。
こういうネットイベントは、わいわい大人数で作品をならべること自体を楽しめばいいのだ。


ただ、ふたつほどアニメ映画で首をかしげるものがあった。

62 位 もののけ姫 16

宮崎駿作品は他にもランクインしているが、『風の谷のナウシカ』がない。同一監督の類似テーマであれば、オールタイムベストには原型的な作品を選ぶのが普通な気がするし、実際に公開当時は『風の谷のナウシカ』より落ちるという評判だったと記憶している。何度も上映やTV放映がされており、知名度がないわけでもないはず。

91 位 サマーウォーズ 12

東映をはなれて名を知らしめた『時をかける少女』がないのに、これが入っている。そして、これこそ原型作品である『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』を薄く引きのばしたような作品だ。細田守作品からオリジナルを一本選ぶとしても、まだ『おおかみこどもの雨と雪』なら作品としては好きではないが、その特異性ともども理解できる。


他にランクインしている『ガメラ2 レギオン襲来』や『機動警察パトレイバー 2 the Movie』なら、同一シリーズ作品で完成度が高い作品が選ばれたということで理解できる。
しかしランキングをざっと見たところ、原型的な作品が少ないのはなぜなのだろうか。映画ファン層が新規層に入れかわっているという意味では、悪いことではないとは思うが。