レインボーラインの中心駅ハイパーレッシャターミナルに停車して整備を受けている時、シャドーラインが二正面攻撃をしかけてくる。
むかえうつトッキュウジャーに対し、第三第四の思惑がからんできて、物語はレールを外れて暴走していく……
シャドーラインが強力になる一方だったところ、シュバルツ将軍が第三勢力としてブレーキをかけつつ物語を転がしていく。さらにグリッタ嬢の生存が、まずノア夫人を、次にシュバルツ将軍を現状維持へと向かわせる。このまま敵に圧倒されてもおかしくない状況で、まだ最終決戦が始まらないよう人間関係でブレーキをかけ、各話完結フォーマットへ戻すレールを用意する脚本の巧みさ。
さらに、なぜ今回にレインボーラインの中核が発見できたのかということでも、シャドーライン内部のやりとりでダメ押しする。主人公たちの特殊事情でも充分な説明になるのに、このていねいさが心地よい。
映像面では、列車同士のからみあうバトルから、吹き抜けのビルに突入して格闘戦が始まるまでが印象的。前編の見せ場として充分なものになっている。スタッフが共通する『仮面ライダー電王』を思い出させるVFX。
建物の内部で幹部級の激しい格闘戦が展開されるのもいいし、戦いながら以前の出来事を反復して体験するドラマもよくできている。
