今週は前後ともに原作に忠実。総監督と監督がコンテ演出を手がけていて、映像面でも安定。
「な、なんと!! のび太が１００点とった!!」は、サブタイトルとおりに偶然100点をとったといくエピソード。テレビ内のニュース番組と会話するような細部もふくめて原作通り。
アニメ独自の描写といえば、のび太の特集番組がくまれるところか。情報バラエティっぽい映像にちゃんとなっていて、うまく原作の味わいをたもちつつ強化してくれた。
作画監督は小野慎哉。ちょっと面長の作画だったが、アニメートもフォルムも悪くない。
「珍加羅峠の宝物」は、ドラえもんが本に影響されて宝探しを始め、のび太が協力することになるという、キャラクターが固まっていない原作初期のエピソード。
それそのものに価値がありそうな古民家はいいとして、山を買収しようとする人間がリュックサックに札束をむきだしで入れているのは、ちょっと現代では不自然かな。
でも、土砂崩れに埋まってても生きていたことへのフォローもあり、山奥の風景を映像で楽しませてくれたので、これはこれで悪くなかった。改変されていたオチも、次回以降へ持ちこませないためと思えば許容できる範囲。
