どちらもそれっぽい作画があったなと思ったら、やはりEDクレジットにいた。
前者はキャラクターのクタッとした描線がそれらしかったし、後者のロボット作画は『機動戦士ガンダムAGE』での仕事を思い出させた。
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しかし作品全体の作画では明らかに後者に力が入っているのに、見せ場としては前者の印象がいい。
後者は田中宏紀作画らしくないキャラクター作画が途中ではさまっていて流れが寸断されている上に、特に戦闘のクライマックスでもないから、中盤の一瞬だけ質が変わったようにしか見えない。
『バディ・コンプレックス』全体の感想をいえば、ボーイ・ミーツ・ガールな導入からハシゴをはずし、そのことを主人公へ早々に明かすという展開の速さは適度。現代の都市で戦った第1話に、拠点が攻撃された第2話、そして海上の空中戦という第3話と、戦闘のシチュエーションも変化がつけられている。それなのに、映像では状況ほど変化があるようには見えない。もうちょっと演出面でのコントロールがほしいし、もっと作画の出来に波があってもいい。