法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『聖闘士星矢Ω』第 14 話 故郷での再会!雪原の師弟対決!

横手美智子が初めて脚本を担当。今回は描写の端々に過去作品描写へのリスペクトがあった。師匠が女性ということで、女聖闘士が仮面をつけている「掟」へ改めて言及したり、その「掟」の設定を使って仮面を外すことの覚悟を表現したり。
男尊女卑な原作設定そのものは踏まえた上で、現代の視点でも見やすいよう作中の時間経過がなされている。シリーズ構成と今回の脚本家が女性ということと関係しているのかどうか。
ユナがかつてはパンを盗むほど追いつめられた孤児という過去描写の旧態依然っぷりも、師匠との出会いで変化をつける。出会ったばかりの師匠が代金をたてかえるのではなく、働いて返させるようパン屋へ提案するという、やや現代的なアレンジがされていて、これも好感触。


また、今回のコンテは神保昌登で、『シムーン』等を手がけた演出家。検索してみると、過去の東映作品では『キン肉マンII世』にアニメーターとして登板していたらしいが、どちらかといえば外部の演出家かな。