法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『MAG・ネット 〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜』3月号

国家が資金を出して短編アニメを各会社に発注する企画「アニメミライ」の第二弾を特集。若手アニメーター支援の政策でなぜ作品そのものを発注する公共事業的なことをするのかといえば、技術の継承などを見すえて現場そのものを支援するため。
理屈としてはわかるが、もともと現場で若手を育てているようなテレコムやIGがわざわざ二度とも参加する必要はあるのか、と思ったりも。もともと意識の高い会社だからこそ二度とも参加したという順序なのかもしれないが、もっと弱小で無名な会社が参加してもいいのではと感じた。


作品そのものの質は高そうなので、視聴手段を限定せずに、もっと広く見やすい形にしてほしい感じもある。方向性もバラエティに富んでいるし、作画も良い。それこそ映像ソフト化して販売してもいいのではないかと思ったり。
あと、番組で見せた若手アニメーターの生活や葛藤そのものは、大変に興味深かった。白組制作の『しらんぷり』で、アニメーター側が提案した、服を着ながら背中で怒りを表現するカットの描写力はなかなか。