法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

産経新聞の百人斬り教育報道に対する反応

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120130/edc12013020470002-n1.htm
上記産経記事に対して反応するスレッドを「アルファルファモザイク」がまとめていた。過去の同工異曲エントリに比べると、比較的に妥当なコメントも採用している。
http://alfalfalfa.com/archives/5143145.html

95 名無しさん@12周年 :2012/01/31(火) 02:09:53.94 ID:j/fKkBnN0
>さらに、両将校の遺族による名誉毀損(きそん)訴訟でも東京高裁が18年、
>「甚だ疑わしいものと考えるのが合理的」と指摘している。


この高裁の指摘には、その前文と続きがあるね


高裁判決の全文を読むと、産経新聞の「恣意的引用」がわかる



指摘されてるのは、「戦闘成果」についてのみ


「競争をした事実自体を否定することはできず」と、しっかりと指摘されている



あと、Wikipediaもわかりやすい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E4%BA%BA%E6%96%AC%E3%82%8A%E7%AB%B6%E4%BA%89


この名誉毀損訴訟は、遺族側の敗訴で確定



以下、「東京高裁判決文」から、一部抜粋。


「南京攻略戦当時の戦闘の実態や両少尉の軍隊における任務,
1本の日本刀の剛性ないし近代戦争における戦闘武器としての有用性等に照らしても,
本件日日記 事にある「百人斬り競争」の実体及びその殺傷数について,
同記事の内容を信じることはできないのであって,
同記事の「百人斬り」の戦闘戦果は甚だ疑わしい ものと考えるのが合理的である。


 しかしながら,その競争の内実が本件日日記事の内容とは異なるものであったとしても,
次の諸点に照らせば,両少尉が,南京攻略戦において軍務に服する過 程で,当時としては,
「百人斬り貌争」として新聞報道されることに違和感を持たない競争をした事実自体を否定することはできず,
本件日日記事の「百人斬り 競争」を新聞記者の創作記事であり,全くの虚偽であると認めることはできないというべきである。

むろん、下記のコメントを結末に持ってくるあたり、よく状況を把握していないことには変わりないが。

531 名無しさん@12周年 :2012/01/31(火) 08:39:45.49 ID:7364YV2A0
戦意高揚のための誇張だろう
将軍様伝説みたいな
こう言うプロパガンダ的な当時の記事を叩かないと駄目なのに、
なぜかそれを事実とか日教組はやっているね


535 名無しさん@12周年 :2012/01/31(火) 08:42:17.82 ID:8LBIyAdT0
>>531
だな
検証すべきは、マスメディアがいかに戦争に加担したかであるのに
それを総括しないメディアにはまったく批判の矛先を向けないカス教員

コメント欄でも、無知をかさにきた否定論の数が多い。正しい情報を伝えようとする書き込みも見受けられるが。


結局のところ、産経新聞や「アルファルファモザイク」を始めとした、歴史についての無知もしくは無恥を露呈する主張が継続される限り、日教組の教育実践の重要性が高まるだけだ。