法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

ぼくのかんがえたぷりきゅあ

今年のプリキュアは初代にならって、2人同時でなければ変身できないという。実際に仲が悪いキャラクターならば、変身自体に葛藤をおぼえたりして面白くなりそうだが、初回を見た限りでは仲直りを早める効果しかなさそうだ。
それならば、2人の距離が近かったり、たがいに正体を知ってしまうとプリキュアに変身できなくなるという設定はどうだろう。逆に。プリキュア同士のドラマが重視されるシリーズにおいて、変身ヒロインが正体を明かせないという古典的な物語を展開できる、唯一の方策ではなかろうか。プリキュア同士の関係、変身前の関係、さらにプリキュアと変身前の関係が2つで、4つの関係性を描くことができる。
ちなみに変身ヒロインがたがいに正体を明かせない設定は、平成仮面ライダーシリーズではなく、『クレヨンしんちゃん』スピンアウトの『SHIN-MEN』が元ネタ*1


もう一つ、今回の敵キャラクターも、現状では愛嬌ある性格のようだ。
また、過去のシリーズにおける敵キャラクターは、中盤で倒されたまま忘れさられたり、終盤であわただしく仲間になったり、いずれにせよプリキュアが殺したかのような印象はつとめてさけていた。
敵キャラクターを殺せないならば、いっそ毎回の怪物は自然発生する設定にして、怪物の動機や倒す方法は妖精が説明するという初期設定にしたらどうだろうか。戦闘における妖精は、せいぜい怪物の登場を告げる役割がほとんどだった。敵キャラクターの高説を兼任させればシリーズを通した存在意義がぐっと増すという効果もある。怪物の発生理由は『ハートキャッチプリキュア!』を応用して、飛散したアイテムが怪物を生み出すという設定にして、倒すこととアイテム回収が同義になるようにすれば、さらに物語の構造が整理できるだろう。


ちょっとした思いつきなので、実際に考えていけば問題も多々あるだろうが、せっかくなので書いておく。