法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

確かに『えむえむっ!』の第8話はPC面で問題あったと思う

[twitter:@kaolu4s]氏と[twitter:@hokusyu82]氏の会話が興味深かったので。

おそらく該当すると思われる第8話「BでLな変愛模様 」は、ちょうどアニメワンで無料配信中。
http://anime.biglobe.ne.jp/title/3984/
以下、物語内容にふれた話。


とりあえず、今どき同性愛自体を笑いのネタにする安易さはさておく。
まず、主人公がマゾヒズムを「治療」されて同性愛者となる発端はいいのだが、最低でも同性愛それ自体は何の問題ないと周囲が受け止める描写はほしかったところ。何より主人公はマゾヒズムの「治療」を求めても、同性愛の「治療」は求めていないのだから。
物語自体の流れは、少女達が主人公の同性愛を「治療」しようとするのは、主人公への恋愛感情を隠し持っているからということがにおわされていて、単純なホモフォビアとはいいきれない。しかし主人公自身がマゾヒストに戻りたいという意思を示したり、同性愛の対象となった男性が拒否しているのに主人公が無理に関係をせまっていることへ対処であれば、同性愛そのものが良くないわけではないとも含意できたのではないか。
そもそも同性愛と異性装の差異が考慮されていないところからして残念だったりする。いや、自身の性別と異なる性の服装をする異性装者が必ずしも同性愛者ではなく、むしろ同性愛に嫌悪すら感じることは現実によくあるらしいとは知っているが、どうも見ていてスタッフはよく知らないまま題材としているらしいと感じたことも確かだった。