法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

在特会側の報告もいくつかメモ

まず、写真をふくむレポート。
8・15日本人の意気示す! : 新攘夷運動 排害社ブログ 「排害主義者宣言」

集まった同志らの数は数百人を越える規模に膨らむ。弁士が代わる代わるマイクを持って檄を飛ばす。それに応える大群衆と林立する日章旗。その先頭には京都勧進橋児童公園奪還闘争四勇士の芳名を記したZ旗も掲げられる。

この報告による推測では同志は数百人を越えるとのこと。
「弁士」といえば、大日本帝国第二次世界大戦へと突き進む末期において、弁士の主張は官憲に監視されて度々中止させられていたという歴史の豆知識。

 我々の怒りを恐れて、機動隊のバスが完全に反天連の横を塞いで庇うように並走する厳重警備。それでも、 天皇陛下のガイコツ人形を吊るし、靖国神社を冒涜するデモに日本国民の怒りが爆発。あらん限りのペットボトルと生タマゴが反天連めがけて投げつけられる。

晴れ時々ペットボトルと生タマゴ
 その情景は、あたかも新築の棟上げでおこなわれる「餅まき」のようだった。その内、いくつかの生タマゴやペットボトルが反天連に直撃。食らった鮮人は猿のような奇声をあげて“先祖帰り”していた。数人が阻止線の柵を乗り越え、機動隊と衝突。反天連に怒りの声を叩き付ける。

「日本国民の怒りが爆発」って、いや君達も日本国民ではあるのだが、少しくくりが大きすぎないか。
それはともかく、ペットボトルを投げつけたという証言、それも一つ二つではなく集団的に行なったらしいことがこの文章からうかがえる。


こちらは水間政憲氏のブログから転載した文章もあり、異なる団体がどう動いたかをうかがわせる内容になっている。
ねずさんのひとりごと 靖国8・15

そして九段坂下には、全国から集まった日の丸を掲げた在特会日護会を中心とした保守のみなさんが、いっぱいに並んでいます。
おそらく、さっとみて、見物人も含めて、約3000人。

やはり見物人や他の団体を引いて考えれば、在特会から数百人が集まったという推測は正しいのかもしれない。

道路を挟んで、向こう側にチャンネル桜のデモ隊、約300名。
こちら側に、在特会系統の保守団体が、約3000名。
機動隊の大型バスが40台。
1台につき、20人の機動隊員が搭乗しているとすると、動員された機動隊員は、約800名です。

ここでの機動隊員数もふくめた推測も、一つの証言として興味深い。……しかし時間が経過しているとはいえ、ひょっとして見物人を数にふくめてないだろうか。

今回、九段下に集った人たちは、いわゆる右翼や政治で飯を食っている人たちではありません。
みんな、ひとりひとり普通の、どこにでもいる、日本人です。

たぶん、元々はそうだったのだろうね。いや、今でも内面においては、あくまで「普通」なのかもしれないな。
ちなみに先述した「排害社ブログ」では、「日韓併合100周年記念事業 国民大集会」でグッズを売っていたらしい。
8・22そよ風デモと在特会日韓併合100周年集会参加 : 新攘夷運動 排害社ブログ 「排害主義者宣言」

 我々排害社は、会場のロビーで出版社の方々と並んで物販に勤しむ。

 売っていたのはコチラ。

 不逞鮮人禁止の「反鮮バッチ」。ひとつ200円。大好評で飛ぶように売れ、百数十個以上用意して来た在庫は完売。また、排害社腕章も全て完売となった。また急いで作って、ネット上でも販売できるようにしたい。

良い商売だったようだ。もっとも、ナノゼリーや愛国詐欺と比べれば、まだしも良心的なグッズだとは思う。どこかで見かけたようなデザインだが、そこはあえて突っ込むまい。


報告としては、以前にもとりあげたマンガ家ブログ*1のレポートが最も興味深かった。衝突の現場ではなく、周辺情報をレポートしているところが一味違っていて面白い*2
◆ ケシクズ ◆:■ ウヨサヨ警察のデキレース

 後の事は動画に有る通り。キャンドルデモ出発時、完全に在特会は警官隊に押さえ込まれ、右翼の街宣車はフリーで、野次を飛ばしながらデモ隊と仲良く並走。反吐が出ますな。
 こうなるのは、始まる前から分かってた事です。排斥されているのは在特会だけなんですよ。
 何だこりゃ、と納得出来ない思いで15日へ。その様相はもっとはっきりしてきました。

いや、さすがに大勢の警官が出張っている現場で、ペットボトルや生卵を堂々と投げ入れたりすれば、街宣車よりも優先して排斥されるのは当然なのではないかと思う。このレポートでは生卵やペットボトルの記述がないから、恥ずべきことと考えているのかもしれないが。
今回の在特会側レポートを見て回って感じたのは、幹部が数名逮捕されたり、会長宅兼事務所が家宅捜索されている現状に対する危機意識、内部批判が欠けていること。もう少し穏健路線へ転換するか、穏健路線へ向かわないことの理論武装がされても不思議ではないと思うのだが。

 お婆さんは予定がぎっしり書き込まれたスケジュール帳を出してくれました。
 本当にぎっしりで。雑多に書き込まれたスケジュール帳は、私にはチンプンカンプンでした。ただ、14日の所にはきっちり「キャンドルデモ」と有ったので、お婆さんは間違いなくサヨなお方なのでしょう。
 腰の曲がった、齢80近いお婆さんに見えるのに、こんなにぎっちり予定書いて、参加してるのかぁ。しかも、参加団体はこんな婆ちゃんに一人きりでプラカード持たすような団体かよ。一体どんな連中だよ。こんな暑い炎天下、婆ちゃん熱射病になったらどうすんだ。何だか悲しい気持ちになりました。

この老婆との出会いも興味深い。プラカードを持たされていることを前提に記述されているが、単独行動であるところや、後段で警察から質問されている描写を見ると、本当に一個人で運動しているのかもしれない。

*1:http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20090810/1249942659

*2:比較的に冷静な視点もうかがえるし、なぜ在特会にはまってしまったか不思議な気分にもなる。ブログをざっと見た限りでは、結婚相手の影響が大きいらしいが。そういえば、故景山民夫も結婚相手の影響で新興宗教にはまって広告塔になっていた。