法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち』第55話 おれたち、デジモンハンター!

シリーズディレクターえんどうてつやから貝澤幸雄へ交代し、リスタート。話数は連続しているので、「悪のデスジェネラルと七つの王国」だけでなく「時を駆ける少年ハンターたち」も副題と考えるべきか。
キャラクターデザイン協力に中澤一登が参加、『デジモン』シリーズでは映画『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』の作画監督として素晴らしい映像を見せてくれたが、本編に参加してくれるかは未定。代わりに前回の最終回で腕をふるった大塚健や冨田与四一の名前はない。


本編の印象としては、貝澤コンテらしく、被写体を画面中央へ集めるカットが多用されていた。全体的に映像を作りこんでいる分、突出した作画が起伏を作っていた前回までのような面白味は薄い。原画にローテ作画監督級だけでなく新井浩一も参加しており、作画が悪いわけではないが。
内容は、現実に近いデジタルワールドと行き来しながら、日常と隣り合わせの冒険を楽しむといった内容を、手早く見せていく。戸張レンという帽子をかぶったキャラクターが、声質とあわせて男装少女っぽいと思ったが、公式サイトで「イマドキの男」*1と明記されていた。


雰囲気としては同じ貝澤SDの『デジモンテイマーズ』が近いが、目的意識がなさそうなところや前作からのキャラクター位置関係からは『デジモンアドベンチャー02』を思い出す。異世界サイケデリックな色彩は『ゲゲゲの鬼太郎』五期で、デジモン側に契約したがる事情があるところは『金色のガッシュベル!!』。東映制作の同じような作品群を継承しつつ、今のところ新味は少ない。今後の大きな目標の設定しだいといったところか。