法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『怪談レストラン』とりかえられた赤ちゃん/いっしょにいこう/食堂のこたつ

高橋晃作画監督スタジオダブ回。演出は池田洋子だから、映像面では初回のスタッフ。
「とりかえられた赤ちゃん」は脚本が清水東なためか、妙に展開がコントチック。何で変なポーズでいちいち驚くんだよ、みたいな。世界の昔話を映像化するという意味では、最も子供向け教養番組らしかったし、昔話らしい不合理な展開は笑えたが、怪談ではないな。
「いっしょにいこう」は、きちんと病院怪談らしく怖く演出し、微妙に感動もさせる。短編ではあるが、閉鎖環境で登場人物も抑えているおかげで、長い時間を感じさせる厚みがあった。異界に入りかけて風景の色彩が反転する演出や、薄く開いた扉を境界線として扱う描写も、古典的ながらきまっている。
「食堂のこたつ」は再びコント。というか落語。有名なのっぺらぼう怪談の焼き直しだ。ただ、被害にあったのが父親だというのに、語り手のアンコが突き放して評しているあたりが、ある意味で怖くて面白かった。