法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『怪談レストラン』自分の葬式をみた/水の精のおくりもの/モロッコで消えた新妻

シリーズ構成の米村正二が脚本。織本まきこ演出。
前回の放送から一ヶ月以上経っているので、こんなアニメだっけ?という印象が強い。
「自分の葬式をみた」は定石ホラーからのコメディオチ、「水の精のおくりもの」は作り話で驚かせた後に恐怖が現実となる話、「モロッコで消えた新妻」は実録風味の都市伝説。
どれも非ホラーアニメが番外編的に作るような内容で、さして怖くなく起承転結が比較的しっかりしている。もっと投げっぱなしで奇妙な後味がないと、『怪談レストラン』という感じがしない。


あと、「モロッコで消えた新妻」で実在の国名を出しているのは難しいものを感じた。都市伝説を映像化し、ゴールデンで流すこと自体は全否定したくないが、たとえば語り部の台詞で配慮することもできたのではないかと思う。
そういえば、このアニメにはフィクションと示す断り書きがないな。他作品では、たとえば明らかに架空世界の『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』では断り書きをしているのに。
現在に生きている人と関わりない昔話ならともかく、現代を舞台とした都市伝説の扱いは難しい。特に、事象が現実でもありうる内容では。