法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

核兵器反対運動はコミンテルンの陰謀

……と主張する人が、NHK総合で放映されたディスカッション番組『日本の、これから*1に22時ころ発言していた。当時、通常戦力で東側が圧倒していたから西側には核が必要だった、といったことも主張していた様子。
映画『硫黄島からの手紙』を録画したり録画した別番組を視聴しつつの“ながら見”だったから状況はよくわからないが、正論や建前ばかり続いた流れを良くも悪くも変えてくれたかな。この前後だけ少し緊張感があって面白くはあった。


とはいえ、問題の陰謀論自体は、当時の建前や当時の心情と歴史の事実を区別できていないという感想しかない。
たとえば、日本が大東亜戦争を始めた経緯で自存自衛のためだったとかアジア開放のためだったという方便が使われたこと自体は歴史の事実でも、実際に太平洋戦争が日本の自存自衛やアジア開放のためであったかは別問題だろう。
いや、主張した者の内面では区別できているかもしれないが、ディスカッションという制約もあってか、言葉として表現できていなかった。

*1:今回のテーマは核。