先んじてオリンピック委員会に旭日旗の使用を認めさせたことと比べて、歴史的な英雄の名言をもじることが、特に問題視されるべきかよくわからない。
【東京五輪】韓国選手団が選手村に「反日横断幕」 不穏な〝戦時メッセージ〟掲げる | 東スポのニュースに関するニュースを掲載
李舜臣は豊臣秀吉の朝鮮出兵に抵抗した「反日英雄」として韓国では神格化されている。そんな反日の象徴を持ち出して、日本と当時の朝鮮の間の戦争に関連した言葉を選手村に掲げたことは大きな波紋を呼びそうだ。
日韓の間には東京五輪を巡って竹島(※韓国名・独島)の表記や旭日旗使用などを巡って火種がくすぶっており、早くも不穏なムードが漂ってきた。
歴史的な事象の、それも防衛側の立場でも許されないのであれば、たとえば茨城県の聖火リレーはどのように解釈したらいいのだろうか。
聖火 名所や被災地へ 7月5、6日 16市町巡る : 東京オリンピック2020速報 : オリンピック・パラリンピック : 読売新聞オンライン
県内の聖火リレーが始まるのは鹿島神宮。権禰宜の中嶋勇人さん(39)は「九州へ向かう防人が、戦勝や無事を祈願して旅立ったことが由来の『鹿島立ち』という言葉もあり、スタート地点には適している。気を引き締めて準備する」と話した。
スキージャンプの葛西紀明が「カミカゼ」という二つ名をつかいつづけていることもそうだ。アジア太平洋戦争でなく元寇に対する防衛とは解釈できるが、それこそ李舜臣と同じではないか。
夢を乗せた風が来るまで、カミカゼ・カサイの諦めないジャンプの旅は続く。(本文より抜粋)
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ただ、これを機会に五輪は国家対抗ではないという建前が順守されるようになるなら、それ自体は良いことではある。
あるいは、アナロジーとして戦争に類する表現を安易にもちいる問題が意識されるなら、それもまた悪くないことだが……