法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑』キャラクターに命、吹き込め〜アニメーター〜

亜細亜堂*1の若手原画マン、齋藤洋平の仕事を取り上げていた。
序盤で試写の様子が紹介された『忍たま乱太郎』齋藤洋平パートは、誇張された動きと絵柄の変化が楽しく、いかにもアニメらしい良さがあった。しかし、番組が注目した曲芸パートは、多くの動きが連動していて作画が面倒なわりに印象は地味だ。逆に、こういう地味な努力に注目してこそ、若手の仕事を応援する番組ともいえる。


それにしても、比較的に収入がいいと聞く亜細亜堂で、1日15時間労働で新人時代は月収10万円とは、アニメーターの状況はあいかわらず厳しい。出来高*2であるため、新人や腕の遅い人にはつらい仕事だ。
合わせて考えると、3日かけて6枚の原画をあげたという曲芸パートが、いかに大変だったか。どちらかといえば将来のために技術を学んだだけであり、収入に見合った仕事ではなかった。

*1:忍たま乱太郎』『かいけつゾロリ』『くじびきアンバランス』等を制作したアニメ会社

*2:しかも仕事内容の重さは原則として反映されない。1カット……つまり一繋がりの動きごとで単純計算しているそうだ。