法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズン#15 反抗の凱歌

ダブルオーライザーが帰還しないまま、補修が不完全な母艦と三機のガンダムだけで防衛するしかない。相手は正面から物量作戦を取り、戦術合戦の類いはなし。しかしその戦闘によりアローズの戦力が割かれたことを利用する勢力があった。
物語全体が煮詰まってきたところへ第三者が現れ、キャスティングボートを握る展開は定石。しかし結局は繋ぎ話なので、個々のキャラクター描写を除いて、特に興味深い場面はなかった。前回に期待していた主人公の葛藤も描写されず。
主人公機が戻らないまま戦う悲壮感とか、戻ることを期待して戦い続ける信頼感とか、色々と戦闘アニメとして面白い見せ方ができそうなシチュエーションだったのに、もったいない。


そして新EDだが。
まず本編でのガンダムアリオスは、久しぶりに戦闘参加したものの、特に見所もなく不用意に敵へ近づいて鹵獲、合体予定のGNアーチャーも敵が撤退したため出ずじまいだった……そして注目の新EDで、いきなり大破したガンダムアリオスから始まったので吹いた。最初のカットが出た時点で、大破したガンダム達を見せるEDなのだろうと頭では推測しながらも、ネタキャラとしてのありさまには笑うしかなかった。
新ED自体は、面白い仕掛けの映像だった。残骸となったガンダムは風化し、前ED静止画の続きを描いて平和を予感させつつも不穏な暗喩に満ちた世界を見せる。前EDと同じ長崎健司コンテ演出で、今度は歩行アニメートの不自然さもなく*1ガンダムシリーズ全体でも良い出来だと思う。

*1:CGで地面が描かれ、足が滑っているように見えたり、やや単調だったりした。