法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズン#23 命の華

カティ・マネキン大佐がアロウズへ反旗をひるがえした補足描写が入るかと思ったが、思ったよりあっさり流されてしまった。もともとアロウズへ入ったのは内部を探るためと二期序盤で明示されていたので、表返る展開自体は全く問題ないのだが、それなりに高い地位の軍人が部下を率いるからには政治面の背景描写も必要だろう。
一期に出ていた政治家を何人か再登場させ、アロウズイノベイターを排除する宣言をさせれば、短い描写で立ち位置をはっきりさせられるし、アロウズの末路に伏線を張れるし、一期のフォローにもなっただろうに。それとも、まだ新展開が隠されているのだろうか。


ソレスタルビーイング」という名前の真相が明らかになったり、いかにもガンダムシリーズらしく特攻を滑稽に描いたり、巨大建造物の内部で巨大人型兵器が白兵戦を演じたり、戦闘に入れば印象的な描写は多かった。特に、大規模な戦闘を破綻ない作画で描写しきっていたことが好印象。
パワーインフレを起こしかけているダブルオーライザーを、戦線を突破できた後半からはルイスを説得するために使用する小技も効いている。
しかしアリーとロックオンの因縁付けなど、いくつか性急な展開も目立った。どちらかというとストーリー展開より、ロボットアニメらしいアクションのノルマを優先させたような内容だったな。