法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』弟をつくろう/悪の道を進め!

ABパートともに嶋津郁雄作画監督で、新生ドラえもんの平均イメージに近い整った作画。
Aパートは相内美生脚本。河川敷等の背景美術を頑張り、日常描写を強化した以外は素直なアニメ化。入浴や野球を足した描写は、コメディでもありながら年齢による反応の違いを示し、キャラクター個々の説得力を増していた。特別な秘密道具を出さず、タイムマシンで弟をつくるというシンプルなシチュエーションから物語を展開した原作話を活かした内容で満足。
Bパートは大野木寛脚本。ほとんど原作通りだが、落語に似た原作のオチから、やや現実味がある方向性へ変更。しかし、ここを変えると物語全体の雰囲気も変わってしまう。ドラえもんでは珍しい主人公が誉められて終わるオチを、皮肉な構図で用いていたのが原作の肝だったのだが……