前回ラストの主人公がガンダムに乗っていなかったから、アクションがないことは予想していた。しかし前回Cパートの引きをそのままアバンタイトルに流しつつ、転進描写すら入れない構成はさすがにどうかと感じる。主人公が普通に歩いてきた時、何らかの描写を見逃したかと思ったよ。
それはさておいて本編は、前哨戦として見れば、キャラクター個々の葛藤が戦闘場面と同調しており、話に入りやすかった。非主要パイロットまで心情が伝わってくるような細かいモビルスーツの挙動も、いつも通り良い。今回は、黒田洋介脚本では珍しく群像劇らしさを感じた*1。
絵コンテは北村真咲が担当。
軍艦内は地味に広さ狭さが演出できていたが*2、戦闘はあまり面白い絵がない。対比するような物が何もない海上の空中戦という状況では、工夫しないと手抜き感がただよってしまう。
回想のモビルスーツ戦闘は、建造物との対比や地形を活かした面白い絵面だったが、撮影効果がかけられていて細部が判然としない上、極めて短いカットだったのが残念。