法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

典型的な藁人形論法だが、ここまで徹底されると味わい深い

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う〜ん、この人って書評の形(正確には書評批判の形)を借りたただのアジテーターのようだな。まあ、それが自体悪いことではない。書評やその批判を題材に自分の信条を述べるのはよいことだ。問題はちょっとレベルが低い(ry

批判しているつもりで、自身に最も当てはまることを書いてしまうという典型例。
根拠を見つけられず「あえて開き直らせてもらおう」などと書く人間*1よりレベルが低い発言をすることは難しい。

そもそも読書感想というのは読んだ読者の考えを述べる作業であって、本の要約を述べる作業ではないわけで、小説そのものと自説の部分を切り分けて述べるべき、等という主張は全くとんちんかんな話。感想とはすべてが「自説」に決まっているだろうに。根本的に考え違いをしてるんじゃないのかな、この人は。

本の要約を書くべきなどと主張していない。メカAG氏の「自説」が、小説の内容と無関係どころか、全く正反対の読解をしていたり、小説の結論を自説のごとく披露することを批判した。
書いてないことを読みとったことを批判された場合の、典型的な詭弁。歴史修正主義者や疑似科学論者は「自説」と「妄想」の区別がつかない。

基本的に反論というのは総論ではなく各論で反論しないと多くの人が興味深いと感じる意見にならない。

だからキリスト教というミームの繁殖力が高いのはなぜか?それは社会に安定をもたらすことで権力者との共生関係を育んだからだ、という話をしているのだけどなぁ。

ミームの繁殖力が高いのは他にも原因が求められる、という話をしたのだが。

ホント陳腐だな〜。普通こんな陳腐な反論しかできないなら黙っている方を選択すると思うのだが。奇妙でも何でもなく社会制度は必要だから存在しているわけで。

もちろん戦争や死刑制度なしの安定した社会が無いとは言い切れないだろうが、そんなUFOや宇宙人の存在みたいな「無いとは言い切れない」話をしたところで神沈の何の足しにもならない。

だから、現在の世界には死刑制度がない国家が多くなっているという話をしたのだが。「UFOや宇宙人の存在みたい」という反応をされても困る。
小説どころか現実すらまともに認識できない人だな。

優歌が最後に見つけたものは、既存の宗教が繰り返してきたことのスタートラインでしかない。

優歌は神*2が人間にとって不必要であったことを認識している。既存の宗教は出発点であった神を不在と認められないでいる。その違いは大きい。
ちなみに『神は沈黙せず』において神が実在しているのは、そのための小説的ギミック。

で、コンピュータを使う理由は神も人間も同じだと思うよ。

それがSFを読めていないところ。神の目的意識は人間には想像できないという結末が理解できていない。
そもそも作中の人類ですら、「ファニちゃん」は一般的な意味での「知る」が使用目的ではなかったし、「ダーウィンズ・ガーデン」はゲーム的な扱われ方をしていた。

山本が〜と書いているけれど、それは妥当なのか?という視点が必要。

もちろん必要だ。
しかしメカAG氏の場合は「山本が〜と書いている」時点の認識が間違っているので、それ以前の問題。実際に書いてあることではなく、脳内「山本弘」に対して批判しているから「藁人形論法」と呼ぶ。
結局、具体的な根拠は何一つ出せない。だから反論としてなりたたない。


以下、余談的に返答。
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文章を「正しいことだけが書いてある」という前提で読むのはやめた方がいいよ。あなたにはこの言葉を贈ろう。「ウソをウソと見抜けないと(ブログを読むのは)難しい」(笑

ネタ自体の巧拙はさておき、ネタにマジレスすることの大事さ、という話。

将来は人間の言論活動はすべてネットを通じたものになるだろう。ネットから消滅すると言うことはこの世から消滅することに等しい。

……まさか未来の話をしていたわけではあるまい。
そもそもネットが匿名で活動できる限り、復活するコストも高くはない。少なくとも出版社に活動家が乗りこんで恫喝し、マンガの内容を変更させることとは比べ物にならない。

南京大虐殺の真相がどうなのかが問題なのではなく、自分の考えと違う人間の活動を実力行使で妨害することが問題だ、といっている。AGLAは当時運営されていた山本弘のBBSにも訪れ、山本ともめ事を起こしている。山本もAGLAも南京大虐殺肯定派なのだから、両者で争い事が起きるのは一見不思議なようだが、それがAGLAのAGLAらしいところだ(苦笑

で、そういう行為を「彼なりの正義感」「妙にゆがんだ社会正義」と行っている。正しいことならこういう行為をしてでも相手を降参させるのが正しいのか?と。

南京大虐殺に関する部分が問題にならないという話をしている。実力行使で妨害したというようには読めない。
「山本もAGLAも南京大虐殺肯定派」という話にいたっては、そもそも南京大虐殺をめぐってもめ事が起きたわけではないのだろう。話をずらす、典型的な詭弁だ。
何より、個人でも相応の努力を払えば、特定IPアドレスを拒否する「実力行使」にも対抗できるのだから、『国が燃える』事件とは比較にならないのは明らか。

> もし歴史について詳しくないのなら、言及しなければいいだけのことだ。


どうもゆがんだ社会観をもっているのはあなたのようだね。あなたの論調だと南京大虐殺否定論批判は「正しい」のだから、妨害活動をやってでも否定論者を黙らせることは許されるのだ、と言う理屈だ。言論の自由を否定しているわけで、俺の数千倍も危険な思想の持ち主ですな。

どう読み返しても妨害活動を肯定していないのだが、また書いていないことを読みとられてしまった。
言及しなければいいというのは忠告であって、言及して間違った主張をすれば批判するというだけの話。

*1:http://mechag.asks.jp/203695.html

*2:超越的な存在。