法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

橋下徹弁護士の目にも涙

意見交換会で市町村長と対立し、批判され、泣いてしまったという報道。
http://www.asahi.com/politics/update/0417/OSK200804170077.html

大阪府の歳出削減に市町村猛反発 会議で橋下知事が涙

2008年04月18日01時38分

 大阪府の1100億円の歳出削減案の発表を受け、府内43市町村の首長たちが17日、府庁で橋下徹知事との意見交換会に臨んだ。府からの補助金を削減されかねない首長たちは「まずは阿修羅(あしゅら)のごとく庁内で血を流せ」「ルール違反だ」などと厳しい批判を浴びせ、橋下知事は涙を流しながら協力を求めた。「歴史上、類のない大改革」を唱える橋下知事は市町村との全面対決に突入した。
 代理出席の堺市高槻市を除く41の首長が顔をそろえた。08年度予算で当初、予定されていた市町村への支出金3357億円(貸付金含む)が、知事直轄の府改革プロジェクトチーム(PT)の削減案で79億円削減されることに異論が相次いだ。

 口火を切ったのは大阪市平松邦夫市長。「医療費助成削減で市民の負担増が目に見えている。PT案はまず削減ありき。削ればいいというものしか見えてこない」と批判した。吹田市の阪口善雄市長は「まずは阿修羅のごとく、庁内で血を流す改革がなければ府民に痛みを押しつけられない」と反発。35人学級廃止方針についても「府が先行して積み上げてきたのを急にやめますというのでは信頼関係は崩れる」と詰め寄った。

 首長たちはマイクを次々に手渡しながら発言。守口市の西口勇市長は「すでに当初予算を施行している。今更言われても協力のしようがない。行政のルール違反だ」と批判。河南町武田勝玄町長も「政治経験が長い私たちの声もしっかり踏まえて」と38歳の橋下知事をたしなめた。

 市町村がPT案に猛反発するのは、府の支出金に依存した財政運営をしているためで、財政規模が小さいほど影響が大きい。最も依存度の高い府南部の岬町では、約63億円の歳入(06年度決算)のうち7億6千万円、12.1%を府支出金に頼る状況だ。

 「血も涙もない」などと1時間余りにわたって批判にさらされた橋下知事は「財政に余裕がなければいい政治はできない。住民に我慢をお願いするのも政治家の使命」と協力を要請。「公務員の人件費は高すぎる。人が多すぎる。一度一緒になって考えてもらって」と叫ぶと言葉に詰まり、最後は涙を流しながら「大阪を立ち直らせたい。今一度ご協力のほど、よろしくお願いします」と頭を下げた。

 ただ、首長からは会議後、「あれはないやろー」とブーイングも。西口市長は「あそこで泣かれたら我々は悪者。芝居じみている」。府市長会長の倉田薫・池田市長も「泣きたいのはこっち。泣いてしまったら話が続けられない」とあきれ顔だった。

人間、つらい状況になれば大人でも確かに泣いてしまう時もあるだろう。タレント・弁護士のような対立する意見を戦わせる場合が多い職業についていても、それは変わらないのかもしれない。
しかし……
http://hashimotol.exblog.jp/6618303/*1

今枝弁護士が刑事弁護をやるのは被告人のためでも何でもない。
自分のために刑事弁護をやっている。
国家権力である検察官と闘っている自分に酔っている。
だからこそ,光市母子殺害事件の集中審理後の記者会見で,裁判の結論も何も出ていない段階で,
胸を張れる弁護活動だったと涙を流せたにほかならない。
被告人のことも,被害者のことも,社会のことも何も念頭にない。
ただただ,正義を追求していると錯覚している自分に酔っている。

こういう発言をしていた橋下弁護士だけは、カメラが入っている時に涙を見せてはいけなかったと思うよ。
しかも……
http://www.asahi.com/politics/update/0418/OSK200804180072.html*2

「市町村は人件費抑えよ」と橋下知事、4時間後には撤回

2008年04月18日23時15分

 補助金カットをめぐり大阪府内の市町村長から集中砲火を浴びた橋下徹知事は18日、「市町村も人件費に切り込めと言いたい」などと報道陣に語った。前日から一転、反撃に出たと見られたが、府職員の説明で、4時間後に今度は発言を全面撤回した。
 橋下知事は午後2時ごろ取材に応じ、市町村の人件費について「府下全域で一斉に10%下げれば相当財源が出る。府民サービスが切り込まれるとか、金がないだとか、ああだこうだ言う前に、自分たちの人件費に切り込めと言い続けたい」とまくしたてた。

 ところが、発言を知った府職員が「市町村はすでに給与改革に取り組み、人件費カットをやっている。さらに10%カットとはいかがなものでしょうか」と説明。午後6時ごろ「市町村にも府庁と同じ思いで改革に向けがんばってほしい思いから述べた。市町村に一律10%カットを押しつけるつもりはない」とするコメントを出した。

 橋下知事は17日の首長との意見交換会で見せた涙については「自分でも恥ずかしい限り」と話し、涙の訳を「血のにじむ改革をしろと言われ、がんばっている職員に申し訳ないなと。300億〜400億の人件費削減は職員が覚悟してつくった案だと思い、感極まった」と説明した。

 ただ「芝居じみている」などと言われたことに触れ、「あれはうそ泣きということにしてもらって中身で議論してほしい。府民が勘違いして、僕がいじめられたから、かわいそうだからと応援してもらっても困る」と語った。

 府には意見交換会後、電話やメールなど計884件の意見が寄せられた。府民課によると、電話216件のうち「とことんやれ」などと支持する内容が165件、失望や批判が51件だった。

 一方、森山一正市長が「白紙に戻しなさい」と発言した摂津市には225件の意見が寄せられた。多くは「知事に失礼だ」などの内容。また、「泣きたいのはこっち」と倉田薫市長が発言した池田市には「知事を泣かさないで」など95件の意見があり、大半が抗議だったという。

何というか、すごく期待を裏切り予想を裏切らない人だな……。府知事を応援したつもりの人々も切り捨てられたような状態で、少しかわいそうにすら思う。


できもしないことを宣言して、うわついた*3支持を得て、支持者に気づかれないよう後で逃げる。
懲戒請求騒動の時から、まったく成長していない。

*1:強調は引用者。

*2:強調は引用者。

*3:ここまでくれば、うわついたと断言していいだろう。